ビットコインの分離課税はいつから? 関連法が成立、2028年開始が有力に【2026年7月更新】

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この記事は一般的な情報提供を目的としており、税務アドバイスではありません。個別の申告については、税理士などの専門家や管轄の税務署にご相談ください。


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ビットコインに関する税金についてを調べると、今いちばん気になるのは、
「結局、分離課税になるのか」「なるなら、いつからなのか」ではないでしょうか。

このテーマがややこしいのは、いま決まっていることと、これから変わるかもしれない話が混ざって語られるからです。
ここが曖昧なままだと、始める前から不安になりませんか?

この記事では、ビットコインの分離課税について、「いま時点で言えること」と「まだ決まっていないこと」を分けて整理します。
順番に確認していきましょう。


目次
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先に結論

大事なのは次の3点です。

  1. 分離課税は、もう「方向性が示されている段階」ではありません。
    税率や繰越控除を定める改正所得税法(2026年3月成立)に続き、暗号資産を「金融商品」と位置づける金融商品取引法等の改正も、2026年7月15日に成立しました。制度としては、法律の上ではすでに固まっています。
  2. ただし、「いつから」はまだ確定していません。
    分離課税が実際に始まるのは、金融商品取引法改正の施行日の翌年1月1日からです。この施行日そのものは、2027年度中になる見通しが有力視されていますが、政令で正式に決まったわけではありません。
  3. 現時点で最も有力な見立ては「2028年1月1日から」です。
    ただし、これはあくまで施行スケジュールの見通しに基づく予測であり、確定情報ではありません。

つまり、「もう制度は決まったのだから、今年からでも20%で考えてよい」と理解するのはまだ早く、
現行の申告は現行ルール(雑所得)のまま考え、
分離課税は「2028年開始が有力」という見通しとして捉えておくのが現実的です。


いまの日本の扱いはどうなっているか

現状から確認します。

2026年7月時点で、個人が暗号資産取引で得た利益は、原則として雑所得です(国税庁のFAQ にも明記されています)。

SNSなどはでよく、「もう株と同じになるらしい」「すでに20%になる方向で決まっているらしい」との噂を見かけます。しかし現時点では、「いまの個人課税は、原則として雑所得である」と理解します。

制度としては分離課税への切り替えが法律上決まっていますが、施行日が来るまでは、現在の申告に影響はなく、今現在の取引は、今まで通り雑所得として扱われます。


なぜ「分離課税」の話が出ているのか

分離課税の話がここまで大きく広がった背景を、簡単に振り返っておきます。

ほかの所得と分けて税額を計算する方式を、申告分離課税といいます。

暗号資産についてこの方式への見直しを求める動きは、2024年から2025年にかけて自民党の提言などで強まり、2025年12月の税制改正大綱で正式に方向性が示されました。
その後、税率を定める改正所得税法が2026年3月に、制度の土台となる金融商品取引法等の改正が2026年7月に、それぞれ成立しています。

「検討段階」から「税制改正資料で方向性が示された段階」を経て、いまは「法律として成立した段階」まで進んだ、というのがここまでの流れです。


分離課税はいつからなのか

この金商法改正(金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律)は2026年7月15日に成立し、7月23日に公布されました。

施行日そのものは今後政令で正式に定められますが、法律の附則では「公布の日から起算して一年を超えない範囲内」と定められています。
つまり、遅くとも2027年7月22日までには施行されることが、法律上すでに確定しています。

もし施行が2026年内であれば分離課税の開始は2027年1月1日から、2027年に入ってから施行されれば2028年1月1日からとなります。
現時点で報道されている見通しでは後者(2028年1月1日開始)が有力とされていますが、これは施行日が確定してから初めて断定できる話です。


変わるとすると、どう変わるのか

法律として成立した内容を、あらためて整理します。

一定の暗号資産取引について、次のような変更が法律で定められています。

項目現行ルールの原則施行後の内容
所得区分雑所得(総合課税)申告分離課税
税率最大55%(住民税含む)20.315%(復興特別所得税含む)

また、同じ流れの中で以下の内容も法律で定められています。

  • 分離課税の対象となる暗号資産取引によって生じた損失について、3年間の繰越控除を認める
  • 暗号資産取引業者に対して、税務当局への報告義務を整備する

ここだけ見ると、株やFXと同じような大きな見直しに見えるかもしれません。
ただ、重要なのは「何でも一律に全部同じになるわけではない」という点です。

対象として法律で定められているのは、あくまで一定の暗号資産取引です。
具体的には、以下のようなものが対象です。

  • 暗号資産取引業者が取り扱う暗号資産の譲渡等
  • 一定の暗号資産を原資産としたデリバティブ
  • 一定の暗号資産を投資対象とするETF

対象の大枠は法律上定まっていますが、マイナーなコインや海外取引所の扱いなど、細かな線引きの一部は今後の政令・省令で定められる見通しです。

将来の分離課税適用を見据えるなら、対象となる可能性が極めて高い『国内の登録業者』で準備を整えておくのがスマートな選択です。


では、いま個人はどう考えればいいのか

制度の話だけで終わると、「それで、今の自分はどうすればいいのか」が残ります。

ここでは3つの行動指針を整理します。

1. 現行の申告は、現行ルールで考える

ここがいちばんの基本です。
制度が法律として成立していても、施行日が来るまでは、今の申告は今のルール(雑所得)で考えます。
たから「もう法律は決まったのだから、今年から20%前提で考えてよい」とは考えません。

2. 開始年を断言する記事より、公式資料を確認する

「2028年から確定!」と断言する記事やSNSの投稿だけで判断すると、あとで混乱します。
施行日は政令で正式に決まるものなので、金融庁や国税庁の一次資料(公式資料)を直接確認する姿勢が重要です。

3. 制度変更の話と、いまの記録管理の話は分けて考える

制度が変わったとしても、今の取引記録や計算の根拠が不要になることはありません。
いま投資をしている限り、現行ルールでの記録や計算根拠の保管は必要です。

国税庁が公表している計算書FAQなどを活用し、しっかり管理しておきましょう。


よくある誤解

ここでは、見かけるよくある誤解を整理します。

❌ 誤解1:「もう分離課税の時期まで確定している」

制度の土台となる法律はすでに成立していますが、施行日(分離課税が実際に始まる日)はまだ政令で確定していません。

2028年1月1日からが有力視されていますが、これは見通しであって確定情報ではない点に注意が必要です。
現行制度はまだ原則雑所得のままです。

❌ 誤解2:「暗号資産は全部一律に株と同じ扱いになる」

対象の暗号資産取引には線引きがあります。

法律で対象として定められているのは「一定の暗号資産取引」です。すべての暗号資産が一気に同じ扱いになる、とは定められていません。

❌ 誤解3:「もう細かい記録は気にしなくてよい」

記録の保管は必須です。

制度変更が決まっても、現行ルールで申告する以上、取引履歴や計算の根拠資料の保管は絶対に必要です。


まとめ

最後に、もう一度簡単に確認します。

2026年7月時点で、個人の暗号資産取引の利益は、原則として雑所得です。
これが今の出発点として押さえるべき絶対前提です。

分離課税に向けた法律(税率を定める改正所得税法、制度の土台となる金融商品取引法等の改正)は、どちらも2026年中に成立しました。

ただし、実際に分離課税が始まる日(施行日)はまだ確定しておらず、2028年1月1日からが有力な見通しとして語られている段階です。

現時点でいちばん正確な理解は、

  • いまは原則として雑所得
  • 分離課税の制度自体はすでに法律として成立している
  • 実際の開始日はまだ確定しておらず、2028年開始が有力な見通し
  • 今の申告と記録管理は、今のルールのまま行う

税金の話が気になる人は、「制度が分からない」だけでなく、「分からないまま持ち続けるのが怖い」と感じていることが多いと思います。
この感覚は、投資をする上では自然なです。だからこそ、話題や噂だけを追うより、

「いま決まっていること」と「まだ決まっていないこと」を分けて見る ことはとても大切です。


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本記事は情報提供を目的として作成したものであり、特定の投資行動を勧誘・推奨するものではありません。暗号資産の取引には価格変動などのリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。掲載情報は執筆時点のものであり、サービス内容・手数料は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。


実体験をもとにした、もう少し率直な話

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投資で疲れてしまった私が、ビットコインで「何もしない」を選ぶまで(note.com)


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