レイヤー2(L2)とは?仕組み・代表的なチェーンをわかりやすく解説

当サイトの記事は、アドセンス広告及びアフィリエイト・リンクを含みます。広告の表示方法には関与しますが、内容への影響はありません。画像は一部、AIによる生成画像を使用しています。

この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資判断を勧めるものではありません。暗号資産には価格変動などのリスクがあります。実際に利用する前には、金融庁などの最新情報をご確認ください。


Generated by ChatGPT 5.6 Sol

Gas Trackerの使い方 の記事で触れましたが、イーサリアム(L1、メインネット)は、ネットワークが混雑すると、ガス代(手数料)が跳ね上がります。
「送金するだけなのに、なぜこんなに手数料がかかるのか」と感じる方も多いのではないでしょうか。

手数料の高さを解決する仕組みが、「レイヤー2(L2)」です。

この記事では、L2 とは何か、なぜ必要なのか、代表的なL2チェーンにはどんなものがあるかについてと、実際に MetaMask で L2 を使う際の基本を解説します。


  • MetaMask・Etherscan の基本的な使い方は分かったが、「L2」「Arbitrum」「Base」といった言葉の意味が分からない方
  • 送金や取引のたびにガス代が高くて驚いた経験があり、手数料を抑える方法を知りたい方
  • L2 を実際に使ってみたいが、ネットワークの切り替えや資産の移動(ブリッジ)に不安がある方

逆にこの記事は、L2 の内部技術(証明システムの数学的な仕組みなど)を深く理解したい方には向いていません。
あくまで、利用する際の押さえておきたい基本に絞って解説します。


レイヤー2(Layer 2、L2)とは、イーサリアムなどのブロックチェーン本体(レイヤー1、L1)の外側で取引を処理し、その結果をまとめて L1 に記録する仕組みのことです。

L2 上での取引は、 L1 のセキュリティによって守られながら、L1 単体で処理するよりも、ずっと安く・速く処理できるのが特徴です。
例えると、「本店(L1)の窓口が混雑しているので、別の窓口(L2)で先に手続きを済ませ、まとめて本店に報告する」イメージです。

代表的な L2 チェーンには、Arbitrum(アービトラム)、Base(ベース)、OP Mainnet(旧Optimism)、zkSync Era などがあります。


イーサリアムの L1 は、世界中の取引を1本のチェーンで処理しているため、利用者が増えるほどネットワークが混雑し、ガス代が上昇する課題を抱えています。
Gas Trackerの使い方 で紹介した「ガス代が高い時間帯・安い時間帯」が生まれるのも、この混雑具合が原因です。

L2 では、取引の処理を L1 の外に「分散」させることで混雑を緩和し、結果として、利用者の支払う手数料を大きく下げることができます。

実際に、Optimistic 型の L2 は L1 と比べて手数料が約3〜8倍安く、ZK 型の L2 では約40〜100倍安くなることもあります。

また、2024年3月の「Dencun」アップグレードで導入された「ブロブ(blob)」というデータの持たせ方により、L2 が L1 にデータを記録するコスト自体も大きく下がった点も、手数料低下を後押ししています。


現在主流の L2 は、「ロールアップ(Rollup)」と呼ばれる方式を採用しています。
ロールアップは、複数の取引を L2 上でまとめて処理し、結果(要約データ)だけ L1 に記録します。

大きく分けて2つのタイプがあります。

Optimistic(オプティミスティック)型

「基本的には正しい取引として扱い、後から異議があれば検証する」という考え方で、不正な取引があった場合に、誰でも一定期間内に異議を申し立てられる仕組みを持ちます。

Arbitrum・OP Mainnet・Base などが、この Optimistic 型を採用しています。

ZK(ゼットケー)型

「ゼロ知識証明」と呼ばれる暗号技術を使い、取引が正しく処理されたことを数学的に証明してから L1 に記録する方式です。
Optimistic 型のような異議申し立て期間が不要なため、資産を L1 に戻す際の待機時間が短くなります。

zkSync Era・Linea・Scroll・Starknet などが、この ZK 型を採用しています。

どちらの方式も、最終的には L1 のセキュリティに支えられている点は共通です。
「Optimistic 型は実績が長く手数料も十分安い」「ZK型は理論上より安全性が高く、資産の引き出しも速い」という程度の違いを押さえておけば十分です。


L2 業界全体で見ると、L2BEAT の集計では、主要 L2 の合計 TVS(Total Value Secured)は、2026年5月時点で約334億ドルに達し、この1年で17.7%増加しています。
このように手数料の安さを背景に、L2 の利用は着実に拡大しています。


DeFiLlamaの見方・使い方 で紹介した TVL(DeFi プロトコルに預け入れられている資産の合計額)の定義にあわせ、DeFiLlama の Chains ページで確認できる 2026年9月時点の TVL ランキングは、次のようになっています。

チェーン方式TVL (※)
BaseOptimistic約56.0億ドル
Arbitrum OneOptimistic約14.0億ドル
OP MainnetOptimistic約4.5億ドル
StarknetZK約1.6億ドル
LineaZK約2,900万ドル
zkSync EraZK約1,500万ドル
ScrollZK約880万ドル
※:2026年9月時点、DeFiLlama調べ

数値は常に変動します。あくまで執筆時点の目安として参考にしてください。

実際、この記事を書いている間(2026年4月時点の調査から2026年9月時点の確認まで)だけでも、TVL の順位はArbitrum 優位から Base 優位へと大きく入れ替わりました。


出典:DeFiLlama

「EVM」タブは、Ethereum・BSC などの L1 も含む EVM 互換チェーン全体の比較になるため、L2 だけを見たい場合は「Rollup」タブを選んでください。

DeFiLlama の Chains ページでは、「Rollup」タブに切り替えると、上記のような L2 チェーンだけを絞り込んで比較できます。
気になる L2 チェーンの TVL の推移を、実際に確認してみることをお勧めします。


L2 業界全体で見ると、L2BEAT の集計では、主要 L2 の合計 TVS(Total Value Securedの略、上記の DeFiLlama の TVL とは集計方法が異なる指標です)は、2026年5月時点で約334億ドルに達し、この1年で17.7%増加しています。

このように手数料の安さを背景に、L2 の利用は着実に拡大しています。


L2 を実際に使う機会は、大きく分けて2通りあります。
使いたい DeFi サービスが L2 チェーンにしか対応していない場合と、少額の送金やスワップを何度も行うなど、L1 のガス代の高さがネックになっている場合です。

こうした場面で L2 を使うには、MetaMask に該当する L2 のネットワーク情報を追加し、ウォレットの表示を切り替える必要があります。

ネットワークの追加・切り替え

ネットワークを追加・切り替える手順は、次の3ステップです。

  1. ステップ1:メニューアイコンをタップする
    ホーム画面右上のメニューアイコン(三本線)をタップします。
  2. ステップ2:「ネットワーク」を選択する
    表示されたメニューの「管理」セクションから、「ネットワーク」をタップします。
  3. ステップ3:切り替えたいネットワークを選ぶ
    ネットワーク一覧が表示されます。
    Arbitrum・Base・OP(OP Mainnet)など主要な L2 は、あらかじめ「有効なネットワーク」の候補として用意されていることが多く、一覧からタップするだけで切り替えができます。
    候補にない場合は、一覧下部の「ネットワークを追加」から、各 L2 の公式サイトに掲載されているネットワーク情報(RPC URL・チェーンIDなど)を手動で入力します。
出典:MetaMask

資産の移動(ブリッジ)の基本

MetaMask に L2 のネットワークを追加しただけでは、L2 上にはまだ資産がないため取引を行なえません。
実際に L1 で保有していた ETH やステーブルコインなどを L2 上で使う場合には、資産を L1 から L2 へ事前に移動させる必要があります。

こうした場面で使うのが、「ブリッジ」と呼ばれる仕組みです。
ブリッジは、L1 側で資産をロックし、同じ価値の資産をL2側で発行する(あるいはその逆を行う)仕組みです。

各 L2 チェーンには公式のブリッジサイトが用意されているほか、複数のチェーンをまたいで一括で比較・実行できるブリッジサービスもあります。

ネットワークの追加と同様、まずは公式サイトの URL を直接確認してから操作することが大切です。

税務上の注意点
ブリッジは、L1 にある資産をロックし、L2 側でブリッジ済みのトークン(元のトークンとはコントラクトアドレスが異なる場合があります)を受け取る仕組みです。
日本の税制では、暗号資産を他の暗号資産と交換した場合、その時点で含み益が実現したとみなされ、雑所得として課税対象になるのが基本的なルールです。
ブリッジそのものについて、国税庁から明確な個別ルールはまだ示されておりません。
そのため「同じ資産を別のチェーンに移すだけなので非課税」「実質的には別のトークンへの交換にあたるため課税対象」と、税理士の間でも見解が分かれているのが現状です。
含み益のある資産をブリッジする際は、取引の記録(日時・数量・時価)を残しておき、確定申告にあたっては税理士など専門家に確認することをおすすめします。
この記事は一般的な情報提供を目的としており、税務上の判断を確定させるものではありません。


ブリッジを装った詐欺サイトに注意

L2 の利用が広がるにつれて、公式のブリッジサイトを装った偽サイト(フィッシングサイト)による被害も報告されています。
そのため、検索結果や広告に表示されたリンクをそのまま信用せず、公式サイトのURLをブックマークしておく、あるいは、Etherscanの使い方 で紹介した方法でコントラクトアドレスを確認するなど、慎重な対処を心がけましょう。

L2 ごとに検証状況・分散化の度合いが異なる

L2 と一口に言っても、運営の分散化が進んでいるチェーンもあれば、一部の運営者に強い権限が残っているチェーンもあります。
TVL の大きさだけで安全性を判断せず、DeFiLlamaの見方・使い方 などを使って、そのチェーンの実態を確認する習慣は必要です。

ネットワークを間違えると資産が届かない

L1 宛てのつもりで L2 アドレスに送金してしまう、あるいはその逆といった、ネットワークの選び間違いによるトラブルも起こり得ます。
送金前には、送り先のネットワークが正しいかを必ず確認してください。


L2 を使うのに、特別な準備や登録は必要ですか

基本的には、既存の MetaMask ウォレットにネットワークを追加するだけで利用できます。
新しいアカウントを作る必要はありません。

L1 と L2、どちらを使えばよいですか

少額の取引や、頻繁に送金・スワップを行う場合は、手数料の安い L2 が向いています。
一方で長期保有する高額な資産は、実績の長い L1 で管理するという考え方もあるので、目的に応じて使い分けます。

どのL2チェーンを選べばよいですか

一概には言えませんが、TVL が大きく実績のある Arbitrum や Base は、対応している DeFi サービスも多く、初めての方には選びやすい候補です。
利用したいサービスがどのチェーンに対応しているかも、選ぶ際の判断材料になります。


レイヤー2(L2)は、イーサリアムの手数料の高さや混雑を解消するために生まれた仕組みです。
Optimistic 型・ZK 型という異なる方式のロールアップによって、L1 よりも大幅に安い手数料を実現しています。
また、Arbitrum・Base・OP Mainnet をはじめ、多くの L2 チェーンが実際に利用され、TVL も拡大を続けています。

具体的には、MetaMask を使ってのネットワーク追加やブリッジの操作に慣れておくと、DeFiサービスをより低いコストで活用できるようになれます。

このように、L2 はもはや一時的な流行ではなく、イーサリアムの手数料・混雑という根本的な課題に対する実用的な解決策として、DeFi を利用するうえでの前提になり始めています。

どのチェーンが今後とも TVL 上位に残るかは分かりませんが、Optimistic 型・ZK 型という仕組みの違いと、ネットワークの切り替え・ブリッジという基本操作を押さえておけば、ランキングが入れ替わっても慌てず対応できます。

まずは少額の資産で実際にネットワークを切り替え、ブリッジを試してみることから始めてみてください。

まだ Etherscanの使い方DeFiLlamaの見方・使い方Gas Trackerの使い方 に不安を感じる方は、あわせてご覧ください。


本記事は情報提供を目的として作成したものであり、特定の投資行動を勧誘・推奨するものではありません。暗号資産の取引には価格変動などのリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。掲載情報は執筆時点のものであり、サービス内容・手数料は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。


実体験をもとにした、もう少し率直な話

このブログでは、取引所の選び方や税制、価格の仕組みなど、「調べればわかること」を中心に扱っています。

一方でnote.comでは、「少額投資家」という名前で、実際に投資と付き合ってきた中で感じたことを綴った連載を書いています。

FXで疲弊し、ビットコインでも同じ失敗をくり返しかけた一人の投資家が、「何もしない」という選択にたどり着くまでの実体験です。

気になった方は、まず自己紹介にあたる次の記事からどうぞ。
投資で疲れてしまった私が、ビットコインで「何もしない」を選ぶまで(note.com)


途中の記事に戻れます。
目次

【広告】 将来の税制変更に備える取引所、国内大手3選

ビットコイン投資には、将来の分離課税適用を見据えて、『国内の登録業者』で準備を整えておきましょう。


「使いやすさ」と「みんなが使っている安心感」で選ぶなら、

コインチェック

コインチェック

ポイント: アプリDL数No.1。多くの初心者に選ばれているという実績が、何よりの安心材料になります。操作も直感的で迷いません。
コインチェック公式サイトはこちら>>>


「手数料の安さ」と「賢い運用」で選ぶなら、

GMOコイン

GMOコイン【個人口座】

ポイント:信頼のGMOグループ。入出金手数料が無料なので、余計なコストをかけずに賢く管理したい合理的な方向けです。
GMOコイン公式サイトはこちら>>>


「金融大手の信頼感」を最優先するなら、

SBI VC トレード

ポイント: 金融大手のSBIグループが運営。強固なセキュリティ体制があり、大手のサービスを使っている安心感があります。
SBI VC トレード 公式サイトはこちら>>>


よかったらシェアして下さい!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次