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DeFiLlamaとは?TVL・チェーン別ランキング・プロトコルページの見方を初心者向けに解説
この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資判断を勧めるものではありません。暗号資産には価格変動などのリスクがあります。実際に利用する前には、金融庁などの最新情報をご確認ください。

「この DeFi プロトコル、実際にどれくらい資金が集まっているんだろう?」
「今、資金が伸びているチェーンはどこ?」
パンケーキスワップやユニスワップといった DeFi (分散型金融)サービスを調べると、こうした疑問が湧きます。
しかし、プロトコル側の公式サイトや SNS の情報のみを鵜呑みには出来ませんが、第三者の立場での、客観的なデータで確認できると安心できます。
その代表格が、ここで紹介する DeFiLlama(ディーファイラマ)です。
この記事では、次の順番で見ていきます。
- DeFiLlama とは何か、何が分かるサイトなのか
- トップページに表示される全体像の読み方
- チェーン別ランキング(Chains)の読み方
- 個別プロトコルページの読み方
- データを見るうえでの注意点
順番に見ていきましょう。
この記事が向いている人
- MetaMask のウォレットは作ったが、DeFi サービスにどれくらい資金が集まっているのか、自分で確認する方法が分からない
- パンケーキスワップやユニスワップなど、特定の DeFi プロトコルの規模感を客観的に知りたい
- どのブロックチェーン(チェーン)に DeFi の資金が集まっているか、比較して見てみたい
- DeFiLlamaという名前は聞いたことがあるが、英語表記の画面にとっつきにくさを感じている
逆にこの記事は、DeFiLlamaの上級者向け機能(LlamaSwap、API連携、カスタムダッシュボードなど)を使いこなしたい方には向いていません。
基本の見方を押さえることが目的です。
DeFiLlama とは?
DeFiLlamaは、2020年10月に公開された、DeFi(分散型金融)に関するデータを、一元的にまとめている分析サイトです。
完全無料・アカウント登録不要で、誰でもすぐにデータを閲覧できます。
特定の企業や取引所の運営ではなく、オープンソースで開発されています。
大きな特徴は次の3点です。
- 7,000以上の DeFi プロトコル(パンケーキスワップ・ユニスワップなど)のデータを横断的に確認できる
- 500以上のブロックチェーン(チェーン)を比較できる
- TVL(総ロック価値)・取引量・手数料・収益など、複数の指標を無料で見られる
TVL(Total Value Locked)とは
DeFiLlama を知るうえで、最初に押さえておきたい用語が、TVL(Total Value Locked、総ロック価値)です。
TVL とは、DeFi プロトコルやブロックチェーンに預け入れられている、暗号資産の合計額(米ドル換算)を指します。
銀行に例えると、「その銀行に今どれくらいの預金が集まっているか」に近いイメージです。
TVL が大きいほど、そのプロトコルやチェーンに、多くの資金・ユーザーの信頼が集まっている一つの目安になります。
ただし、TVL はあくまで「資金の規模」を示す指標で、サービスの安全性を保証するものではありません。
この点は、記事の後半で改めて触れます。
トップページの見方
まずは、DeFiLlama のトップページ(defillama.com)で、市場全体の大きさを確認します。

日本語訳画面

トップページの上部には、市場全体を表す指標がまとめて表示されています。
- Total Value Locked(TVL):DeFi 全体に預け入れられている資金の合計額
- Stablecoins Mcap:ステーブルコイン(米ドルなどに価値が連動する暗号資産)の時価総額の合計
- DEX Volume(24h):分散型取引所(DEX)での直近24時間の取引量
- Perps Volume(24h):無期限先物(パーペチュアル)取引の直近24時間の取引量
その下に、Upcoming Unlocks(今後のトークンロック解除予定)・DEX Volume(DEXの取引量推移)・ETF Inflows(ETFへの資金流入)・DAT Inflows・Fees Paid(支払われた手数料)・Stablecoins Market Cap(ステーブルコインの時価総額推移)など、複数の小さなグラフが並んでいます。
いずれも市場の勢いを別の角度から見る補助的な指標なので、最初から全て理解しようとせず、冒頭の主要指標(TVL)を押さえれば十分です。
さらに下にスクロールすると、Protocol Rankings(プロトコルランキング)の表が表示されます。
個別の DeFi プロトコルが、初期状態ではTVLの大きい順に並びます。
- Name:プロトコル名(対応しているチェーンの数もあわせて表示)
- Category:プロトコルの分類(Liquid Staking = 流動性ステーキング、Lending = 融資など)
- TVL:預け入れられている資金の合計額と、1日・7日・1ヶ月それぞれの変化率
- Market Cap / Token Price:そのプロトコルが発行するトークンの時価総額・価格(トークンを発行していないプロトコルは空欄になります)
- Fees & Revenue:直近24時間の手数料・収益
表の上部には「Fees」「Revenue」「Spot」「Perps」「TVL」といったタブがあり、並び替えの基準を切り替えられます。
上位に来るプロトコルほど、その基準において多くの資金や取引を集めていることが分かります。
チェーン別ランキング(Chains)の見方
次は、「どのブロックチェーンに DeFi の資金が集まっているか」を比較する方法です。
画面上部のメニューから Chains のページに移動します。

日本語訳画面

ページ上部には、2種類のグラフが並びます。
- 左側の円グラフ:現在、DeFi の資金が、どのチェーンにどれくらいの割合で集まっているかを、一目で確認できます。
執筆時点では Ethereum が過半数(50%超)を占め、BSC・Solana・Base・Tronなどが数%ずつ続いています。 - 右側の積み上げ面グラフ:2021年頃からの、チェーン別TVLの推移を時系列で確認できます。
また、DeFi 市場全体がどう成長してきたか、どのチェーンの存在感が増してきたかも俯瞰できます。
画面上部には、All / Non-EVM / EVM / Rollup をはじめ、Cosmos・SVM・Bitcoin Sidechains・Parachain など、チェーンの系統ごとに絞り込めるタブが用意されています。
イーサリアム互換のチェーン(EVM)だけを比較したい時や、レイヤー2の Rollup だけを見たい場合などに使います。
その下の表には、Ethereum・Solana・BNB Chain など、500以上のチェーンが DeFi TVL の大きい順に並んでいます。
列が多いため、代表的なものだけ押さえます。
- Name / Protocols:チェーン名と、そのチェーン上で稼働している DeFi プロトコルの数
- DeFi TVL:そのチェーンの DeFi に預け入れられている資金の合計額
- 1d / 7d / 1m TVL Change:1日・7日・1ヶ月単位での TVL の変化率
- Bridged TVL:ブリッジ(他チェーンとの橋渡し機能)を通じて、そのチェーンに持ち込まれている資金の合計額
- Stables Mcap:そのチェーン上のステーブルコインの時価総額
- 24h DEXs Volume / 24h Chain Fees / 24h Active Addresses:直近24時間の DEX 取引量・チェーン手数料・アクティブアドレス数(利用者の活発さの目安)
表示する列数は、右上の「Columns」ボタンで増減できます。
まずは上記の主要な列だけを表示させ、慣れてきたら他の列(Mcap/TVL、24h App Revenue、24h NFT Volumeなど)も見てみましょう。
特定のチェーンの TVL が急に伸びている場合、新しいプロトコルの登場やキャンペーン(インセンティブ)の影響があります。
数字の変化だけでなく、「なぜ伸びているのか」を調べる習慣をつけると、理解が深まります。
個別プロトコルページの見方
続いて、特定の DeFi プロトコルについて詳しく調べる方法です。
ここでは例として、分散型取引所として知られる Uniswap(ユニスワップ)のページを見てみます。
トップページのランキングや Chains ページから、調べたいプロトコル名をタップするか、最上部の検索(Search)窓に調べたいプロトコル名を入れると、そのプロトコル専用のページに移動します。

日本語訳画面

ページ上部には、Information / TVL / Treasury / Unlocks / Yields / Fees and Revenue / DEX Volume / Token Rights / Governanceといったタブが並び、見たい情報に切り替えられます。
デフォルトで表示される「Information」タブの内容から見ます。
左側の「Key Metrics(主要指標)」には、次のような項目がまとめて表示されます。
- Total Value Locked:そのプロトコルに預け入れられている資金の合計額
- Fees(Annualized):年間換算した手数料収入の合計
- Revenue(Annualized):年間換算したプロトコル側の収益(手数料のうち、運営側の取り分)
- DEX Volume 30d:直近30日間の取引量
- Market Cap / トークンPrice:発行しているトークンの時価総額・価格
- Treasury:プロトコルの運営組織(財団など)が保有する資金
項目数を多く感じますが、最初は TVL・Fees・Revenue・DEX Volume の4つを押さえれば十分です。
他の項目は、慣れてから少しずつ確認します。
右上のグラフでは、TVLやDEX Volumeなどの推移を、期間別(日・週・月・四半期・年など)に切り替えて確認できます。
さらに下にスクロールして、次のような情報も確認できます。
- Protocol Information:プロトコルの概要説明、カテゴリ、公式サイト・GitHub・X(旧Twitter)などの公式リンク一覧
- Methodology:TVL や手数料・収益がどのように計算されているかの説明
- Yields:そのプロトコルで運用されている 利回り(APY)の一覧へのリンク
- User Activity:直近24時間のアクティブアドレス数・新規アドレス数・トランザクション数など、実際の利用状況
特に「Protocol Information」に表示される公式サイト・GitHub・X(旧Twitter)へのリンクは、そのプロジェクトが実在し、活動を続けているかを確認する手がかりになります。
聞いたことのないプロトコルを調べるときは、この部分もあわせてチェックする習慣をつけると、次の章で触れる「怪しいプロジェクトの見分け方」にも役立ちます。
さらに、上部タブからTVLを選択すると、「そのプロトコルがどのチェーン上にどれだけのTVLを持っているか」を、チェーン別の内訳グラフで確認できます。

日本語訳画面

グラフにマウスを合わせると、日付ごとの内訳がツールチップで表示されます。
上記の2026年8月1日の時点では、Ethereum 上の TVL が突出して大きく、Base・Arbitrum・BSC・Polygon と続き、さらに数十を超えるチェーンに少しずつ資金が分散している様子が確認できます。
同じ名前のプロトコルでも、複数のチェーンにまたがって展開されているケースは珍しくありません。
だから、自分が MetaMask で接続しているチェーンと、実際に資金を預けようとしているチェーンとの一致を、ここで確認します。
データを見るうえでの注意点
DeFiLlamaは、DeFi の規模感を客観的に把握するうえで非常に便利なツールです。
ただし、数字を読み取るときに注意しておきたい点もあります。
TVL が大きい = 安全とは限りません
TVL は「集まっている資金の量」を示す指標で、そのプロトコルのセキュリティ(スマートコントラクトの安全性など)や、運営の健全性までは保証しません。
実際に過去には、TVL が大きかったプロトコルでも、ハッキング被害に遭った事例があります。
また、新しく登場したばかりのプロトコルの中には、短期間だけ極端に高い利回りを提示して資金を集め、その後運営者が資金を持ち逃げする「ラグプル」と呼ばれる詐欺的な手口も存在します。
DeFiLlama の TVLランキングだけを見て「資金が集まっているから安心」と判断せず、プロジェクトの実態を見極める視点を持つことも大切です。
ラグプルを見分けるための具体的なチェックポイントは、別記事で詳しく解説する予定です。
公開後、この記事からもリンクします。
よくある質問
DeFiLlama の利用は無料ですか?登録は必要ですか?
無料です。アカウント登録なしで、誰でもすぐにデータを閲覧できます。
DeFiLlama は日本語に対応していますか?
2026年8月時点では、画面表示は英語のみです。日本語 UI には対応していません。
ブラウザの日本語訳機能を使います。
TVL が高いプロトコルを選べば安全ですか?
そうとは限りません。TVL は資金の規模を示す指標で、セキュリティや運営の健全性を保証するものではありません。
TVL の数字だけで判断せず、プロジェクトの実態も確認することをおすすめします。
DeFiLlama に自分のウォレットを接続する必要はありますか?
ありません。この記事で紹介した範囲の使い方(TVLやランキングの閲覧)であれば、ウォレット接続は不要です。LlamaSwap など一部の機能を実際に使う場合のみ、MetaMask などのウォレット接続が必要になります。
英語が読めなくても使えますか?
この記事で紹介した基本的な見方であれば、英単語の意味さえ覚えてしまえば問題なく使えます。
どうしても不安な場合は、ブラウザの自動翻訳機能も使えますが、専門用語が不自然に誤訳されることがあるため、あくまで補助的な手段として使います。
まとめ
DeFiLlamaの基本的な見方について、トップページからチェーン別ランキング、個別プロトコルページまでを整理してきました。
- DeFiLlamaとは:DeFi に関するデータを無料・登録不要で確認できる、第三者のデータ集計サイト
- TVL:プロトコルやチェーンに預け入れられている資金の合計額を示す指標
- トップページ:DeFi市場全体の規模感を把握できる
- Chainsページ:どのチェーンに資金が集まっているかを比較できる
- プロトコルページ:個別の DeFi サービスの規模やチェーン別の内訳を確認できる
- 注意点:TVLの大きさは資金規模の目安であり、安全性そのものを示すものではない
DeFi は、公式サイトや SNS の情報だけでは実態が見えにくい世界です。
DeFiLlama のような第三者データツールを併用することで、より客観的な視点で DeFi サービスと向き合えるようになります。
関連記事
DeFiLlamaで気になるプロトコルを見つけたら、実際に自分のウォレットの状況を確認する方法もあわせてチェックしておくと安心です。
参考資料
- DeFiLlama公式サイト(defillama.com)
- DeFiLlama Chainsページ(defillama.com/chains)
- DefiLlama – DeFi Dashboard & Crypto Analytics(https://defillama.com/)
- Chain Rankings by TVL – DeFi Analytics – DefiLlama(https://defillama.com/chains)
- DefiLlamaとは何か(BeInCrypto Japan)(https://jp.beincrypto.com/learn/defillama-guide/)
- DefiLlama – Uniswapプロトコルページ(https://defillama.com/protocol/uniswap)
本記事は情報提供を目的として作成したものであり、特定の投資行動を勧誘・推奨するものではありません。暗号資産の取引には価格変動などのリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。掲載情報は執筆時点のものであり、サービス内容・手数料は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
実体験をもとにした、もう少し率直な話
このブログでは、取引所の選び方や税制、価格の仕組みなど、「調べればわかること」を中心に扱っています。
一方でnote.comでは、「少額投資家」という名前で、実際に投資と付き合ってきた中で感じたことを綴った連載を書いています。
FXで疲弊し、ビットコインでも同じ失敗をくり返しかけた一人の投資家が、「何もしない」という選択にたどり着くまでの実体験です。
気になった方は、まず自己紹介にあたる次の記事からどうぞ。
▶ 投資で疲れてしまった私が、ビットコインで「何もしない」を選ぶまで(note.com)
