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Gas Trackerの使い方|送金前にガス代の高い・安いを見極める方法
この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資判断を勧めるものではありません。暗号資産には価格変動などのリスクがあります。実際に利用する前には、金融庁などの最新情報をご確認ください。

MetaMask のウォレットを作り、送金や取引をしようとしたら、「ガス代(手数料)が思ったより高い」と驚いた経験はありませんか。
実はこのガス代、常に一定ではなく、時間帯やネットワークの混雑状況により数倍〜数十倍単位で変動します。
同じ送金額でも、タイミング次第で数百円で済むことがあれば、数千円かかることもあります。
この記事では、送金や取引の前に、今のガス代が高いか安いかを確認できる「Gas Tracker」というツールの見方を、画面付きで解説します。
対象読者
- MetaMask でウォレットを作り、これから送金や DeFi サービスの利用を考えている方
- 「ガス代が高くて損した」という経験がある方
- Etherscan で過去の取引の手数料は確認したことがあるが、送金前の「今のガス代」の見方が分からない方
ウォレットをまだ作っていない方は、MetaMask(メタマスク)とは?スマホアプリでのウォレットの作り方 を先にご覧ください。
そもそもガス代(Gas)とは何か
イーサリアム(Ethereum)上で送金やスマートコントラクトの実行を行う際、その都度「ガス代(Gas Fee)」と呼ばれる手数料が発生します。
これは、ブロックチェーンのネットワークを維持している人たち(マイナー・バリデーター)に対して支払う、「処理を頼むための手数料」です。
Etherscanの使い方 の記事では、すでに送った取引の詳細ページで、「手数料」として支払った金額を確認する方法を紹介しました。
今回の Gas Tracker は、まだ送っていない取引について、今の手数料相場がどれくらいかを事前に確認する ためのツールです。
「結果を確認する」Etherscan の取引詳細と、「送る前に確認する」Gas Tracker、この両方で手数料の相場観が分かります。
ガス代は「Gwei(グウェイ)」という単位で表示されます。
1 Gwei = 0.000000001 ETHで、実際に支払う金額は、Gwei 単価に、送金内容ごとに決まっている処理量(Gas Limit)を掛け合わせて計算されます。
同じ送金でも、Gwei 単価が高い時間帯に送ると、支払う金額も大きくなる仕組みです。
Gas Trackerの見方
Etherscan にアクセスすると、Gas Tracker のページで現在のガス代の目安を確認できます。

主に確認するのは以下の項目です。
- 標準(Standard)・速い(Fast)・急速な(Rapid)
3段階の速さごとに、現在のGwei単価が表示されます。
それぞれおおよそのドル換算額と、「所要時間:約30秒」のように、承認までの目安時間も併記され、金額と待ち時間を比較できます。
速く承認してほしいほど支払うガス代も高くなる仕組みなので、急がなければ「標準」で問題ありません。 - 基本値(Base)
ネットワーク全体で決まっている基本料金。
混雑度に応じて自動的に変動します。 - 優先度(Priority)
承認を早めてもらうために上乗せするチップを加えた金額です。
画面下側の「追加情報」には、直近のブロック番号や処理待ちの取引数(保留中のキュー)、ネットワークの混雑度を示す「平均利用率」などが表示されています。
この数値が高いほど、今のネットワークが混雑している目安になります。
また「注目のアクション」の欄では、スワップ・NFTセール・橋渡し(ブリッジ)・借入といった代表的な操作における、現在のガス代に幾ら必要かが、ドル建てで一覧表示されています。
行いたい操作の項目を見れば、具体的な金額の目安がつかめます。
画面右側では「ヒートマップ」と「チャート」を切り替えて、曜日・時間帯ごとの平均ガス価格の推移を確認できます。
「ヒートマップ」では、色が濃いマス目ほど、その時間帯のガス代が高かったことを表しています。
ガス代が変動する理由
ガス代は「今、そのネットワークを使いたい人がどれくらいいるか」によって決まります。
使いたい人が多い(混雑している)ときはガス代が上がり、少ない(空いている)ときは下がる需要と供給の関係です。
一般的に、以下のようなタイミングでガス代が上がりやすいと言われています。
- 話題のNFTの販売や人気のDeFiサービスの開始直後
- 米国の株式市場が開いている時間帯など、取引が活発になりやすい時間帯
- 相場が大きく動いて、送金や取引が集中するとき
逆に、イベントが少ない時間帯は、比較的ガス代が落ち着く傾向があります。
ただしこれはあくまで傾向で、必ずしもこの時間帯が安いと保証されているわけではありません。
安いタイミングを狙うコツ
- 急ぎでない送金や取引は、Gas Trackerで「Low」の数値が低い時間帯を狙う
- 深夜〜早朝(日本時間)など、比較的アクセスが少ない時間帯を試してみる
- 大きなイベント(人気NFTの販売開始など)の直後は避ける
- どうしても急ぐ場合は、多少高くても「High」を選んで承認を早める
送金前にガス代を確認する手順(実演)
実際にMetaMaskで送金する前に、Gas Trackerで確認する流れを見てみましょう。
- Etherscanの Gas Tracker にアクセスする

- Low / Average / Highの数値を確認し、今のガス代が普段より高いか安いかを把握する
- 急ぎでなければ、数値が落ち着くタイミングまで送金を待つのも一つの方法です
MetaMaskで送金する際に、確認画面に表示される「ネットワーク手数料」が、Gas Trackerで見た目安の金額と照らし合わせてみましょう。

極端にかけ離れている場合は、ページを開き直すなどして最新の情報を確認してください。
注意点・よくある誤解
- ガス代が0円になることはありません。
イーサリアム上で処理を行う以上、必ず手数料が発生します。 - Gas Tracker に表示されるのはあくまで「目安」です。
実際に送金するタイミングで数値が変わることもあります。 - Polygon・Arbitrum などのL2(レイヤー2)ネットワークでは、イーサリアム本体(L1)よりもガス代が大幅に安い傾向があります。
同じ操作でもどのネットワーク上で行うかによって、支払う金額は大きく変わります。
L2 の仕組みや代表的なチェーンについて詳しくは、レイヤー2(L2)とは?仕組み・代表的なチェーンを解説 で解説しています。 - ガス代が異常に高い場合、それだけで詐欺やラグプルということではありません。
逆に、ガス代の高さと安全性には直接の関係はありません。
よくある質問
ガス代は誰が受け取るのですか?
ネットワークを維持しているバリデーター(検証者)に支払われます。
運営会社や MetaMask が受け取っているわけではありません。
ガス代を安くする裏技はありますか?
A. 確実な裏技はありませんが、混雑していない時間帯を狙う、L2ネットワークを利用する、といった方法でガス代を抑えられる可能性はあります。
L2 ネットワークの始め方は、レイヤー2(L2)とは?仕組み・代表的なチェーンを解説 を参考にしてください。
Q. Gas Trackerの数値通りの金額で送金されますか?
A. あくまで目安です。
実際の金額は MetaMask の送金確認画面に表示される数値を必ず確認してください。
まとめ
ガス代は一定ではなく、ネットワークの混雑状況によって常に変動します。
送金や取引の前に Gas Tracker で今の目安を確認する習慣をつけると、「思ったより高かった」という失敗を減らせます。
すでに送った取引の手数料を確認したい方は、Etherscanの使い方 もあわせてご覧ください。
また、DeFiサービスの資金規模を調べたい方は DeFiLlamaの使い方、
ウォレットをまだお持ちでない方はMetaMask(メタマスク)とは?スマホアプリでのウォレットの作り方 を参考にしてください。
本記事は情報提供を目的として作成したものであり、特定の投資行動を勧誘・推奨するものではありません。暗号資産の取引には価格変動などのリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。掲載情報は執筆時点のものであり、サービス内容・手数料は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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