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Uniswapの使い方、実際にスワップする手順をやさしく解説
この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の投資判断を勧めるものではありません。暗号資産には価格変動などのリスクがあります。実際に利用する前には、金融庁などの最新情報をご確認ください。

MetaMask が使え、Etherscan で残高や履歴を確認でき、DeFiLlama や Gas Tracker の使い方も分かった。
引き続き、「実際のDEX(分散型取引所)を使ってみたい」と思いませんか?
今回は、DEXの代表格である Uniswap(ユニスワップ)を例に、トークン同士を交換する「スワップ」のやり方を確認します。
画面は、Ethereum のメインネット(本番のネットワーク)のものです。
先に結論
Uniswap では、口座開設や本人確認(KYC)は必要ありません。
ウォレット(MetaMask など)をつなぐだけで、希望のトークンに交換(スワップ)できます。
基本の手順は、次の6つです。
- ウォレットを接続する
- 交換したいトークンを選ぶ
- スリッページを確認する
- 見積もりを確かめる
- スワップを実行する
- Etherscan で結果を確認する
この記事では、少額の ETH をステーブルコインの USDC に交換する流れを追います。
本番のネットワークを使うため実際のお金が動き、取引は取り消せず手数料も必要になります。
そのうえ、ブロックチェーンの利用料(ネットワーク手数料)に加え、Uniswap 独自の手数料もかかります。
だからごく少額で、一度だけ試す前提で読んでください。
なお、本番で希望するトークンを選ぶとき、名前やロゴだけで「本物だ」と判断しないように注意してください。
この記事が向いている人
- MetaMask のウォレットは作ったものの、DEXはまだ使ったことがない方
- Etherscan や DeFiLlama、Gas Tracker の解説記事を読んで、次は実際に触ってみたい方
- 初心者がつまずきやすいポイントも含めて、Uniswap の使い方を一通り知っておきたい方
一方で、流動性を提供して手数料を稼ぐ方法(LP)や、短期トレードの勝ち方を知りたい方には向いていません。
この記事の目的は、あくまで「スワップという基本操作を、少額で一度体験してみること」です。
実際のお金を使うので、先に「いくらで試すか」を決めておく
この記事の説明用掲載画面は、Ethereum のメインネット(本番のネットワーク)のものです。
手放すトークンも手数料も実際のお金なので、試す金額の目安は数百円分のETHとします。
操作をまちがえたとしても傷が浅く済むからです。
ただ金額が小さいので、手数料の割合が高くなります。
あくまでも画面に出てくる金額は、操作を説明するための例として見てください。
口座開設なしでトークンを交換できる、Uniswap の仕組み
Uniswap は、2018年に誕生したDEXの代表格です。
Coincheck や GMOコインなどの国内取引所とは違い、運営会社の口座にお金を預ける必要はありません。
自分のウォレット(MetaMaskなど)をつなげば、直接トークンを交換できます。
Uniswap では、プールにあらかじめ預けられた資金(流動性)をもとに、計算式で自動的に価格が決まります。
これを AMM(自動マーケットメイカー)と呼びます。
株式市場のように「売りたい人と買いたい人をマッチングさせる」板取引とは、根本的な仕組みが異なります。
DeFi の基礎知識については、別記事「DeFiとは何か?基礎と始め方を分かり易く解説」で詳しく解説しています。
Uniswap は2025年1月にバージョン4(v4)が公開されていますが、公式サイトの画面では、バージョンの違いを意識せずに使えます。
対応するブロックチェーンも幅広く、Ethereum をはじめ、Arbitrum・Base・Optimism・Polygon などの複数のレイヤー2(L2)でも利用できます。
ただし、どのネットワークを選ぶかによって、ガス代(手数料)は大きく変わります。
スワップ前に準備しておくこと
MetaMask と、ガス代まで含めたETHを用意する
Uniswap を使うには、MetaMask などのセルフカストディウォレット(自分で鍵を管理するウォレット)が欠かせません。
まだ持っていない方は、先に解説記事「MetaMask(メタマスク)とは?スマホアプリでのウォレットの作り方」を参考に作成しておきましょう。
使うETHは、先に国内取引所で購入し、MetaMask へ送金して用意します。
送金の方法は、解説記事「【 初心者の方向け 】GMOコインからメタマスクへの送金方法とコツ」を参考にして下さい。
送金のときは、送金先のアドレスと、ネットワークが Ethereum になっていることを必ず確認してください。
まちがえると資金は戻りませんから、初めて送るときは、少額で試してから本番の金額を送ると安心です。
もう一点、用意するETHは、交換する分に加え、ガス代として支払う分が必要なことにも注意してください。
残高の全額を交換しようとすると、ガス代が足りずに実行できませんから、ガス代の分が残る金額にします。
Ethereum メインネットを使うか、L2にするかを決める
Ethereum メインネットは、最も歴史が長い、広く使われているネットワークです。
ガス代は混雑状況によって大きく変わり、空いているときは安く、混み合うと一気に上がります。
今回のように「少額でスワップを試してみたい」という場合は、Arbitrum や Base などのレイヤー2(L2)を使うと、ガス代を安く抑えることが可能です。
この記事では、Ethereum メインネットで説明を進めます。
L2の基本的な仕組みについては、「レイヤー2(L2)とは?仕組み・代表的なチェーンをわかりやすく解説」の記事を参考にしてください。
どのネットワークを使う場合でも、操作の前に Gas Tracker を開いて、今のガス代が高すぎないか確かめておく習慣をつけると安心です。
Gas Trackerの使い方については、「Gas Trackerの使い方:送金前にガス代の高い・安いを見極める方法」の記事を参考にしてください。
実演:実際にスワップしてみる
それでは、実際の画面を見ながら手順を追っていきましょう。
この記事では、ETHをUSDCに交換する例で進めます。
STEP1:Uniswap 公式サイトにアクセスし、ウォレットを接続する
必ず公式URL(app.uniswap.org)にアクセスしてください。
URL が正しいかどうかは、毎回自分の目で確認することを習慣にしましょう。
と言うのは、検索エンジンの検索結果や広告枠の中に、本物そっくりの偽サイトが紛れていることがあるからです。
Uniswap 公式サイトのウォレット接続画面

画面右上の「接続」ボタンを押し、一覧から MetaMask を選んで接続を許可します。
接続したら、MetaMask の画面上部で、ネットワークが「Ethereum メインネット」になっていることを確かめます。
MetaMask のホップアップ画面

STEP2:交換したいトークンを選ぶ
Uniswap のスワップ画面

画面の上側に「手放すトークン(交換元)」、下側に「手に入れたいトークン(交換先)」を選びます。
今回は、上側に ETH、下側に USDC を選びます。
ここで特に注意すべきは、本物とまったく同じ名前・同じロゴを使った偽トークンの存在です。

今回のUSDCも例外ではありません。
発行元の Circle の公式ページに載っているコントラクトアドレスと、Uniswap の画面に表示されるアドレスが一致するか、照合してください。
Circle の公式ページのコントラクトアドレス画面

特にあまり見かけないトークンを交換するときは、なおさら名前だけで選ばず、Etherscan などで正式なアドレスを調べる習慣をつけておきましょう。
アドレスの確認方法は「Etherscanの使い方」で解説しています。
交換する数量は、ガス代の分を残したうえで、数百円相当に収めます。
今回は、ETH:0.0035を、USDC にスワップします。
Uniswap のスワップ画面

「 始める 」のボタンをクリックします。
STEP3:スリッページを確認・設定する
注文を出してから実際に処理されるまでの間に、「価格がどれくらいズレても受け入れるか」を決める設定を「スリッページ」といいます。
設定(歯車アイコン)からスリッページを表示した画面

この許容数値を大きくしすぎると、予想以上に不利なレートで交換されてしまいます。
逆に小さくしすぎると、値動きの激しいトークンでは、取引自体がエラーで失敗しやすくなります。
慣れるまでは、画面に最初から設定されている初期値(デフォルト)のままで進めるのが一番安全です。
STEP4:見積もり(レート・価格影響・手数料)を確認する
スワップ実行前の見積もり画面

スワップボタンを押す前に、画面に表示される以下の3点に目を通します。
- 交換後に受け取れる予想数量
- 価格影響(Price Impact):自分の取引によって市場価格がどれくらい動いてしまうか
- 手数料の内訳(次の見出しで詳しく解説します)
もう一つ、数百円ほどの少額だと、ガス代が交換額に対して大きな割合になることがあります。
ガス代の金額と交換額を見比べて、納得できるかを確かめてください。
納得できなければ、この時点で画面を閉じます。何も起こりません。
また、「価格影響」が大きな数値(赤色など)で表示されている場合は、そのプールの流動性(プール内の資金量)が不足しているサインです。
無理に取引を進めず、交換する数量を減らすか、別の取引ルートを検討してください。
STEP5:スワップを実行し、ウォレットで承認する
内容に問題がなければ「 スワップ 」ボタンを押します。
すると、MetaMaskのポップアップが開き、取引の承認画面が表示されます。
MetaMask の取引承認画面

ここにもガス代の見積もりが出てきます。
事前に Gas Tracker で確認した相場と大きくかけ離れていないか、ざっと確かめておくと安心です。
内容に間違いがなければ、「 確認 」を押して承認します。
いったん承認すると、ブロックチェーン上の取引は取り消せません。
スワップ完了の画面

なお、ETH以外のトークンを手放すときは、最初に「このトークンの使用を許可する」という承認の画面が入ることがあります。
承認する上限の数量が、交換したい数量より大きすぎないか、一度見ておきましょう。
STEP6:Etherscan で結果を確認する
取引の送信が終わったら、発行されたトランザクションハッシュ(TxID)をEtherscanで検索してみましょう。
Uniswap のスワップ画面



Etherscan の取引詳細ページ

ステータスが「Success(成功)」で、受け取ったトークンの数量が正しく反映されていれば、スワップ作業は無事に完了です。
このTxIDは、メモして残しておくと役に立ちます。
本番のスワップは、税金の計算に使う取引の記録になるからです。
(くわしくはFAQで触れます)。
名前やロゴだけでは、本物のトークンか判断できない
DEXには審査がないため、誰でも自由にトークンを発行して上場させることができます。
そのため、これを利用する有名なプロジェクトと同じ名前や、同じロゴを勝手に使った偽トークンなど、何の価値もない悪質なトークンがたくさん出回っています。
また、ウォレットに見覚えのないトークンが勝手に届くこともよくあります。
たとえ気になったとしても、これにスワップしようとするのは絶対にやめてください。
怪しいプロジェクトを避けるための具体的なチェックポイントは、「ラグプルの見分け方チェックリスト」で詳しくまとめています。
実際にスワップを始める前に、ぜひ一度目を通しておきましょう。
ガス代とは別に、Uniswap 独自の手数料もかかる
Uniswap でトークンを交換する際は、大きく分けて3種類の手数料がかかります。
ネットワーク手数料(ガス代)
取引をブロックチェーンに書き込むために支払う手数料です。
ネットワークの混雑具合によって金額が上がったり下がったりします。詳しくは「Gas Trackerの使い方」をご覧ください。
Uniswap 公式インターフェースの利用手数料
Uniswap の公式サイト(Web画面)からスワップするときにかかる手数料です。
2024年4月以降、この手数料は0.25%に設定されています。
同じ通貨に連動するステーブルコイン同士の交換など、対象外になる組み合わせもあります。
プールごとの取引手数料
交換に使うプールごとに決まっている手数料で、おおよそ0.01%〜1%の範囲です。
たとえば1万円分を交換する場合、公式サイトの手数料は25円です。
ここにプールの手数料とガス代が加わります。
ガス代は交換額にかかわらず一定額がかかるため、金額が小さいほど、全体に占める割合が大きくなります。
つまずきやすい5つの失敗パターン
Uniswap を使うときは、次の5点には特に気をつけてください。
- スリッページを広げすぎて、不利なレートで交換してしまう
流動性の低い(取引量の少ない)マイナーなトークンで特によく起こるトラブルです。 - 偽トークンを本物だと思い込んで交換してしまう
名前やロゴの見た目だけで信用せず、必ずコントラクトアドレスを確かめましょう。 - ガス代が高騰している時間帯に実行してしまう
急ぎの用事でないなら、Gas Tracker をチェックしてガス代が落ち着いているタイミングを狙いましょう。 - 検索からアクセスして偽サイトにウォレットをつないでしまう
必ず公式サイトをブックマークしておき、毎回URLを確認してから接続する基本を徹底してください。 - 残高の全額を交換しようとして、ガス代が足りなくなる
ガス代に充てる ETH を残してから、交換する数量を決めましょう。
よくある質問
Uniswap を使うときに、口座開設や本人確認は必要ですか?
一切必要なく、MetaMask などの対応ウォレットをつなぐだけで、誰でもすぐに使い始められます。
練習用のネットワーク(テストネット)で先に試したほうがいいですか?
試すこと自体はできます。
ただし、練習用のネットワークのトークンには実際の価値がないので、手数料の多さのような「お金の感覚」までは体験できません。
この記事は、本番のネットワークで少額を使う前提で書いています。
スワップが失敗してしまったら、資金はどうなりますか?
取引自体が失敗(Fail)した場合でも、ブロックチェーンの処理手数料である「ガス代」だけは消費されてしまいます。
失敗したという記録をブロックチェーンに残す処理は行われるからです。
スワップをすると、税金はかかりますか?
日本では、暗号資産を別の暗号資産に交換した場合も、所得の計算の対象になります。
国税庁のFAQでは、交換を「手放した暗号資産で、新しい暗号資産を購入した」ものとして扱い、個人の場合は原則として雑所得にあたるとされています。
だから、たとえ少額の取引でも、日付・数量・TxIDを記録しておくと、あとで計算するときに役立ちます。
具体的な計算方法は、国税庁の資料か税理士などの専門家に確認してください。
どのネットワークでスワップするのがおすすめですか?
少額で手軽に体験してみたいなら、ガス代が安くなりやすいL2(Arbitrum や Base など)という選択肢もあります。
この記事では、基本の流れを追うために Ethereum メインネットを使いました。
扱う金額や目的に応じて使い分けましょう。
まとめ
今回は、Uniswap を使ったトークンスワップの基本手順を解説しました。
- Uniswap とは:面倒な口座開設がなく、ウォレットをつなぐだけで使えるDEX
- 必要な準備:MetaMask などのウォレットと、交換元となるトークン、ガス代に充てるETH
- スワップの手順:接続 → トークン選択 → スリッページ確認 → 見積もり確認 → 実行 → Etherscan で確認
- 注意すべき点:偽トークン、スリッページの設定ミス、ガス代が高いタイミングでの実行、少額での手数料の重さ
これまでの記事では、Etherscan での履歴確認、DeFiLlama を使ったプロジェクトの規模チェック、Gas Tracker での混雑状況の把握、そしてラグプルへの警戒といった基礎知識を学んできました。
実際にDEXでスワップするときは、これらすべての知識を組み合わせて使っていくことになります。
最初から大きなお金を動かす必要はまったくありません。
まずは余裕資金のうち数百円~数千円の少額で、一つひとつの手順を確かめながら試してみてください。
参考資料
次に読むなら
- MetaMask(メタマスク)とは?スマホアプリでのウォレットの作り方
- 【 初心者の方向け 】GMOコインからメタマスクへの送金方法とコツ
- 【初心者向け】Etherscanの使い方。自分のウォレット履歴・残高を確認する方法
- DeFiLlamaとは?TVL・チェーン別ランキング・プロトコルページの見方を初心者向けに解説
- Gas Trackerの使い方:送金前にガス代の高い・安いを見極める方法
- レイヤー2(L2)とは?仕組み・代表的なチェーンをわかりやすく解説
- ラグプルの見分け方|怪しいDeFiプロジェクトを見抜くチェックリスト
- ステーブルコインとは?仕組み・種類・日本の規制をわかりやすく解説
本記事は情報提供を目的として作成したものであり、特定の投資行動を勧誘・推奨するものではありません。暗号資産の取引には価格変動などのリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。掲載情報は執筆時点のものであり、サービス内容・手数料は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
実体験をもとにした、もう少し率直な話
このブログでは、取引所の選び方や税制、価格の仕組みなど、「調べればわかること」を中心に扱っています。
一方でnote.comでは、「少額投資家」という名前で、実際に投資と付き合ってきた中で感じたことを綴った連載を書いています。
FXで疲弊し、ビットコインでも同じ失敗をくり返しかけた一人の投資家が、「何もしない」という選択にたどり着くまでの実体験です。
気になった方は、まず自己紹介にあたる次の記事からどうぞ。
▶ 投資で疲れてしまった私が、ビットコインで「何もしない」を選ぶまで(note.com)
